永瀬廉の役者としての軌跡を語る上で欠かせないのが、数々の話題作で見せた圧倒的な振れ幅だ。テレビ朝日系で放送され大きな反響を呼んだドラマ『東京タワー』では、許されぬ恋に身を投じる青年の揺れる情感を妖艶かつ切なく表現し、視聴者の心を揺さぶった。
一方で、主演を務めた映画『法廷遊戯』では、法に挑む弁護士を目指すロースクール生という難役に挑戦。感情を抑えた静かなトーンの裏に、重厚な正義感と過去の葛藤を滲ませるリアルな演技を見せ、評論家筋からも高い評価を獲得した。甘いルックスに甘んじることなく、作品ごとに自らを解体して役柄になりきる姿勢が、彼の俳優としての評価を揺るぎないものにしている。