黒田慶樹氏が公務員として東京都庁に勤務していたことから、結婚当初は「皇女が庶民の家庭に嫁ぐ」といったトーンの報道が目立った。しかし、実際の黒田家の歴史は決して平凡なものではない。むしろ、近代日本のエリート層の縮図とも言える構成を持っている。
黒田氏の父・慶一郎氏は日本トヨタ販売(現トヨタモビリティ東京)の常務を務めた人物であり、その祖父である慶次郎氏もまた、実業界で足跡を残した名士であった。さらに母方の血筋を辿ると、かつて大名家や華族として名を馳せた一族との繋がりが浮かび上がってくる。メディアが作り上げた「普通の市民」という枠組みには収まりきらない、確かな格式がそこには存在する。