スイスの精神科医カール・グスタフ・ユングが提唱した分析心理学のタイプ論は、時を経て人々の自己理解を支える巨大な指標へと進化を遂げた。20世紀半ば、キャサリン・クック・ブリッグスとその娘イザベル・ブリッグス・マイヤーズの手によって開発された枠組みは、現在グローバル企業や人事・組織コンサルティングの現場で幅広く活用されている。
近年、ネット上で急速な広がりを見せた16Personalitiesなどの無料Webテストが日常の会話に定着した。しかし本来、厳密な適性テストや組織開発の分野でグローバル標準として運用されているのはThe Myers-Briggs Companyがライセンスを管理する正式な国際規格である。エンタメ的な消費を超え、自他の行動パターンを客観視する科学的アプローチとして、ビジネスパーソンの間での重要度は年々増す一方だ。広範な性格診断ツールの中でも、組織管理に最も直結する存在こそが「幹部」タイプなのだ。