デジタルアート業界における作画環境の進化は、制作の省力化とクオリティ向上を異次元のレベルへと引き上げた。その中核を担うのが、株式会社セルシスが開発・提供する作画ソフト「CLIP STUDIO PAINT」だ。世界中のプロ・アマに愛用されるこのツールは、単なるペイント機能にとどまらず、作画補助機能の進化において常に業界をリードしている。
とりわけ革新的だったのが「3Dポーズ素材」の導入だ。画面上に配した3Dデッサン人形のポーズを自由に変更し、カメラの画角や光源の向きまでリアルタイムで調整できる。作画の難所である「極端なフカン・アオリ」や「複雑な交差ポーズ」も、3Dモデルをアタリとして敷くことで、破綻のない正確なデッサンが即座に手に入るようになった。素材共有コミュニティを介して無数のポーズが世界中でシェアされるエコシステムも相まって、デジタル作画のスピード感は従来のアナログ作業とは比較にならない領域に到達している。