目の焼けを二度と繰り返さないためには、作業内容に応じた適切な遮光性能(遮光番号)を持つ保護具の選定が不可欠です。日本産業規格(JIS T 8141)に基づき、電流値と工法に合わせた遮光度を遵守しなければなりません。
ガス溶接や切断では遮光度#3〜#5、比較的小電流のアーク溶接(100A以下)では#8〜#9、一般的な被覆アーク溶接やMAG/MIG溶接(100〜300A)では#10〜#12、大電流のTIG溶接や高電流溶接では#12〜#14の遮光プレートが必要です。現在では、アーク光を感知して1/10,000秒〜1/25,000秒の超高速で自動遮光する液晶自動遮光溶接面が主流となっており、作業効率と安全性を両立する標準装備として定着しています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
溶接作業における目のトラブルに対して、自己管理で対応できるケースと、直ちに専門医へ行くべき基準を明確に分けます。
- 自宅療養・安静で様子を見てよい人:明らかな紫外線単独被曝であり、冷罨法と鎮痛剤で深夜を乗り切り、起床後に痛みが徐々に減退傾向にある人。
- 今すぐ眼科を受診すべき人:グラインダー研磨やサンダー作業を併用しており鉄粉混入の疑いがある人、48時間以上痛みが引かない人、視界に黒い影や著しい白濁が生じている人。