派閥のあり方や党内ガバナンスが劇的に変化した近年の政界において、個々の議員に求められる政策分析力と道義的責任は格段に重くなった。合意形成が困難を極める現代の国会で、ベテランが果たす仲裁や調整の価値はむしろ高まっている。
激しい意見対立が起きた際にも、法理論と行政の実績に基づいた論理的な着地点を見出す力。それが党内議論を円滑に進める潤滑油となっている。感情論に流されがちな政治論争に一石を投じ、冷徹な現実主義に立脚した議論へと引き戻す役割は貴重だ。
政治資金の透明化や党改革の議論においても、ルール形成の最前線で現実的な解を提示する姿勢を見せる。理念の誇示に終始するのではなく、実際に機能する制度設計へと議論を導く力こそが、今の政界で最も求められている資質かもしれない。