熱中症による救急搬送の約4割から5割は、屋外ではなく「住宅内」で発生しています。室内熱中症を未然に防ぐためには、単に温度計の数値を見るだけでなく、湿度との相互関係を正しく把握しなければなりません。
人間は汗が蒸発する際の気化熱によって体温を調整しています。しかし湿度が60%を超えると汗が蒸発しにくくなり、体内に熱がこもりやすくなります。空調大手ダイキンが推奨する夏の冷房設定基準でも、「室温26〜28度」「湿度50〜60%」の維持が体感温度を下げて快適性を保つ黄金比とされています。
室温が同じ27度であっても、湿度が70%ある部屋と50%に保たれた部屋では、体感温度に約2度以上の差が生まれます。室内熱中症予防の観点からも、温度だけでなく湿度をコントロールする意識が不可欠です。