グループの人気が社会現象化するにつれ、メンバー個々の外部仕事も爆発的に増えていった。大ヒットを記録した映画『かぐや様は告らせたい』の公開時期前後、グループ全体を取り巻く熱狂は最高潮に達していた。全米デビューへの期待、連日のメディア露出、分刻みのスケジュール。極限状態のなかで、メンタルヘルスの調子を崩すリスクは常に隣り合わせだった。
パニック障害という病は、一度症状が現れると「また発作が起きるのではないか」という予期不安が襲いかかる。華やかなバラエティ番組や大規模コンサートの舞台裏で、彼らがどれほどの緊張感と戦っていたかは計り知れない。観客の歓声が大きいほど、その影に潜む孤独もまた深く静かなものであった。