時計の針を1999年の春に戻そう。沖縄尚学と横浜高校が繰り広げた準決勝は、日本の高校野球史における大きな転換点だった。前年、松坂大輔を擁して春夏連覇を達成した圧倒的王者・横浜。それに挑んだのが、比嘉公也(現・沖縄尚学監督)をエースに据えた沖縄尚学だった。激しい打撃戦の末、延長12回に沖縄尚学が勝ち越し、8対6で勝利を収めた瞬間、沖縄全島が揺れた。
あの勝利は、単なる「一勝」ではなかった。沖縄の高校野球が全国の頂点に手が届くことを証明した歴史的瞬間だったのだ。それから27年。指揮官となった比嘉監督が率いる現在の沖縄尚学には、当時の粘り強さと勝負強さが脈々と受け継がれている。横浜にとっても、沖尚はリベンジを誓い続ける特別なライバルであり続けている。