本作が放送から10年以上を経ても色褪せない最大の魅力は、脚本家・岡田惠和が紡ぎ出すウィットに富んだセリフ回しと、小泉今日子(吉野千秋役)&中井貴一(長倉和平役)による軽妙洒脱な掛け合いです。仕事に疲れた40代独身女性と、妻に先立たれた堅物の鎌倉市役所職員が、古民家の隣同士として繰り広げる丁々発止のやり取りは、日本のドラマ史に残る完成度を誇ります。
さらに見逃せないのが、長倉家の次男・真平を演じた坂口憲二の輝かしい出演シーンです。天使のように優しく、人懐っこい笑顔で千秋の心を癒やす真平役は、坂口のキャリアの中でも屈指のはまり役として高く評価されています。近年、芸能活動を本格的に再開した坂口の姿を見て、再びこのドラマの真平に会いたくなったファンも多いはずです。
加えて、長女役の飯島直子、次女役の内田有紀、真平の恋人役を演じた佐津川愛美など、個性豊かなキャスト陣が織りなす家族の絆は、見るたびに温かい余韻を残してくれます。