しかし、スポットライトが強く当たるほど、その影もまた濃くなる。テレビで見せる天真爛漫な表情の裏側で、過密なスケジュールと過酷なプライバシーの消費は彼女の心を静かに磨耗させていた。そんな時期に報じられたのが、米ロックバンド「グッド・シャーロット」のギタリスト、ベンジー・マッデンとの熱愛発覚だった。
国際的な注目を集めたこの恋と世間の喧騒は、彼女に自らの生き方を深く見つめ直すきっかけを与えることとなる。「タレント・こずえ鈴」として消費され続ける自分から脱却し、真の自分を取り戻すため、彼女は2000年代半ばに芸能界の第一線から退くことを決意。すべての肩書を捨て、単身アメリカへと渡る道を選んだのだった。