長かった親子の断絶に光が差したのは、2000年のNHK連続テレビ小説『オードリー』への出演でした。テレビを通じて息子が真摯に演技と向き合っている姿を見た両親は、頑なだった態度を少しずつ軟化させていきます。
決定的な和解の瞬間となったのは、2004年の大河ドラマ『新選組!』における山南敬助役の大ブレイクでした。切腹シーンで見せた魂の演技はお茶の間を揺るがし、父親も息子の類まれなる覚悟と本物の才能を認めざるを得なくなりました。
父親は周囲に息子の活躍を誇らしげに語るようになり、東京の舞台やドラマを熱心に応援するファンの一人へと変化していきました。息子の揺るぎない覚悟が、厳格だった父親の頑固な心を溶かし、確執は完全な和解へと結実したのです。