大豆や農作物を巡るバイオテクノロジーの現場では、「ゲノム編集」と呼ばれる新たな技術が実用化され、遺伝子組み換えとの違いに注目が集まっています。
両者の決定的な違いは「外部から別の生物の遺伝子を入れるかどうか」にあります。
遺伝子組み換えは、異なる生物種(土壌細菌など)から有用な遺伝子を組み込む技術です。これに対しゲノム編集は、その作物が本来持っている遺伝子の一部を酵素でピンポイントに切断し、自然界でも起こりうる突然変異を狙って起こす技術です。従来の品種改良を何十年も短縮する手法として位置づけられています。
現在、高GABAトマトや肉厚マダイなどが国内で流通していますが、外来遺伝子が残らないゲノム編集食品は、遺伝子組み換え食品のような義務表示の対象とはなっていません。技術の進化とともに、情報開示のあり方についての議論は今も進められています。