アブに刺されたと気づいたら、何よりも「迅速な初動」がその後の症状の重さを左右します。傷口に唾液毒が残っていると炎症が広範囲に広がるため、以下の手順で直ちに応急処置を行ってください。
ステップ1:ポイズンリムーバーで毒を吸い出す
刺されてから数分以内であれば、市販のポイズンリムーバーを使って皮膚内の毒素や唾液を吸引・排出させることが極めて効果的です。指で強くつまんで絞り出そうとすると、かえって毒を周囲の組織に押し広げたり皮膚を傷めたりするため、吸引器具を活用するのが理想的です。
ステップ2:流水と石鹸で患部を徹底的に洗い流す
傷口周辺に残ったアブの唾液成分を物理的に洗い流すとともに、雑菌による二次感染を防ぐため、きれいな冷水と泡立てた石鹸で丁寧に洗浄します。
ステップ3:患部を保冷剤や氷で冷やす
アブの毒素は熱によって血管が拡張すると一気に周囲へ広がり、腫れや痒みが増幅します。洗浄後はすぐに保冷剤や氷嚢をタオル越しに当て、しっかりと患部をアイシングしてください。局所の血流を抑えることで、炎症の広がりと激しい痒みを大幅に抑制できます。
なお、蚊の痒みに対して「患部をお湯で温める」という民間療法が知られていますが、アブやブヨの刺傷に対して温める行為は逆効果です。炎症が悪化して激痛や大腫れを引き起こす原因となるため、絶対に冷やすことを徹底してください。