なぜ、これほどまでに鳥なのか。その背後には、終わりのない通知やアルゴリズムに追われる現代社会のディープな疲弊がある。心理学の専門家は、鳥の不規則で予測不能な動きや、人間にはコントロールできない自然の自律性が、疲弊した脳をリセットする強い効果を持つと指摘する。
画面の向こう側の世界はすべて意図的に作られたものだが、鳥の羽ばたきには演出がない。都内のメンタルクリニックで心理カウンセラーを務める人物も、日常的な鳥観察がストレスホルモンの分泌を大幅に抑える臨床データに着目している。企業が福利厚生として「バードウォッチング休暇」や「ネイチャーリフレッシュ研修」を導入する事例も現れ始めた。