白山眼鏡店のルーツは1886年(明治19年)にまで遡る。人形町で創業した「白山眼鏡店(しらやまがんきょうてん)」をルーツに持ち、1975年から自社オリジナルのフレーム作りを本格化させた。その中心人物こそが白山春久氏だ。彼が一貫して追求してきたのは、「デザインしすぎないデザイン」という極めてストイックなコンセプトである。
眼鏡は単体で完成された芸術品ではなく、掛ける人の顔に乗って初めて完成するプロダクトである——。白山春久氏のこの強いこだわりは、フレームの曲線一つ、ミリ単位の厚みの調整にまで及ぶ。掛ける人の個性を消すことなく、骨格に自然に馴染む絶妙なバランス感。それこそが、老舗の伝統に甘んじることなく挑戦を続けてきた白山眼鏡店の真髄と言えるだろう。