旧来のマスメディアによる批判一色だった当時から、インターネット空間における麻生太郎氏の評判は大きく異なっていました。漫画カルチャーに精通し、J-POPやアニメ文化を世界へ発信する「コンテンツ外交」を提唱した姿勢は、若い世代から「ローゼン麻生」の愛称で親しまれ、熱狂的な支持層を生み出しました。
ネットユーザーが特に評価したのは、国際舞台における堂々たる立ち振る舞いと英語力です。歴代首相の中でも群を抜くジョークを交えたスピーチセンスや、各国首脳と対等に渡り合う外交力は、YouTubeやSNSの普及とともに広く知れ渡るようになりました。
「言って良いことと悪いことの区別がつかない毒舌家」という批判がある一方で、「空気を読まないからこそ、国際秩序や財政の厳しい現実をズバリ指摘できる稀有な政治家」という支持の声は根強く存在します。特に第2次安倍政権で副総理兼財務大臣として歴代最長となる約8年8カ月の在任記録を打ち立てたことで、安定政権の土台を支えた実力者としての地位を不動のものにしました。