一般的な小学生の通学時における荷物の総重量は平均約4kg〜6kgとされています。しかし、週初めや週末のように上履き、体操着、絵の具セット、給食着などが重なる日には、荷物が7kg〜10kg以上に跳ね上がることも日常茶飯事です。低学年であっても、教科書やノートだけで2kg近くになり、水筒や端末を合わせると簡単に4kgを超えてしまいます。
中学生になると状況はさらに過酷です。中学生の通学カバンは平均8kg〜12kg前後に達し、部活動の道具や着替えを入れたサブバッグを含めると、総重量15kg前後を背負って自転車や徒歩で通学する生徒も少なくありません。
ここで大きな問題となるのが「児童の体重との比率」です。小児医学や海外の理学療法ガイドラインでは、発育期の子どもが背負う荷物の重さは「体重の10%〜15%以内」が適正基準とされています。例えば、体重20kg前後の小学1〜2年生にとって、安全に運べる荷物の許容量は2〜3kg程度に過ぎません。5kg〜6kgの荷物を背負うことは、体重比で25〜30%に相当し、成人(体重60kg)に換算すれば「毎日15kg〜18kgの本格登山用ザックを背負って歩く」過酷な負荷を強いられている計算になります。