猫が熱湯を浴びた可能性がある時は、まず安全を確保します。飼い主が慌てて抱き上げようとすると、痛みで猫が暴れ、落下や二次的なけがにつながることがあります。熱源を止め、鍋、ポット、ケトル、マグカップなどを猫から離してください。
次に、やけどした部位を冷やします。一般的には、流水で穏やかに冷却することが基本です。水は冷たすぎない温度にし、氷や保冷剤を直接当てるのは避けます。強い冷却は皮膚への負担になり、低体温を招く恐れもあります。
猫が水を強く嫌がる場合、無理に押さえつけて長時間冷やすと、かえってストレスやけがの原因になります。清潔なタオルを水で湿らせ、やけど部分にそっと当てる方法もあります。ただし、広範囲のやけど、顔、口、目、足先、腹部、性器周辺に熱湯がかかった場合は、家庭内の処置だけで済ませてはいけません。
応急処置で避けるべきこと
やけどの場面では、昔からの民間療法が使われることがあります。しかし、猫には危険なものが少なくありません。人間用の軟膏、消毒薬、オイル、アロエ、歯磨き粉、バターなどを塗るのは避けてください。患部を汚し、診察を難しくし、猫が舐めて中毒を起こす恐れもあります。
水ぶくれを潰すのも危険です。皮膚の保護機能が失われ、感染のリスクが高まります。毛が患部に張り付いている場合も、無理に引きはがさないでください。皮膚まで一緒に損傷する可能性があります。
| 状況 | 家庭での初期対応 | 受診の目安 |
|---|---|---|
| 少量の熱い飲み物が体にかかった | 熱源を離し、患部を穏やかに冷やす | 赤み、痛がる様子、舐め続ける行動があれば相談 |
| 熱湯が広い範囲にかかった | できる範囲で冷却し、体を冷やしすぎない | すぐに動物病院へ連絡 |
| 顔、目、口、足先にかかった | 無理に触らず、移動の準備をする | 緊急受診が必要 |
| ぐったりしている、呼吸が荒い | 清潔なタオルで包み、静かに保温 | 救急対応が必要 |