「新体操」と聞くと、女子の柔軟で優雅な演技を思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、日本発祥の競技である男子新体操は、まったく異なる迫力と世界観を持っている。
団体競技と個人競技のダイナミズム
男子の団体競技は、徒手(手具を持たない)演技で行われる。6人の選手が交差しながら同時にバク転や宙返りを決めるシーンは圧巻だ。わずか数十センチの距離で高速回転するアクロバットは、一歩間違えれば大事故につながる。完全な信頼関係と極限の集中力が要求される理由がここにある。
手具操作の技術革新
一方、個人競技では「棒(スティック)」「リング」「クラブ」「縄(ロープ)」という4つの手具が使用される。男子の手具は女子と異なり、より力強くスピーディーな操作が特徴だ。青森山田の選手たちは、手具の高さや投げの正確性において全国最高峰の技術を誇る。