坂口良子さんの息子・直彦さんについては、確定的な情報は依然として少ない。それはひとえに、本人がプライバシーを大切にしながら一般人として生きているからに他ならない。芸能人の子供という立場でありながら、スポットライトを一切求めず自分の道を歩んできたその姿勢には、ある種の潔さがある。
母・坂口良子さんは激動の人生の末、57歳で逝った。借金の完済、子育て、再婚——次から次へと押し寄せた試練の中で、彼女が最も信頼した存在が息子だったことは、多くの情報が示している。坂口良子さんは長男の直彦さんが医者だからという理由だけでなく、人としてしっかりしていることからとても頼りになる存在として信頼していたようだ。
慶應医学部卒の医師という噂の真偽はさておき、坂口直彦さんが母の愛と期待を一身に受けて育ち、今も誠実に生きているであろうことは、伝わってくるエピソードの数々からじゅうぶん読み取れる。昭和の大女優が残した最大の"作品"は、もしかしたらこの息子の人生そのものかもしれない。