文具メーカーや美文字講座の現場検証によると、正しいペンの持ち方を正確に実践できている大人は全体の2割程度にとどまるのが実情です。最も多く見られる悪癖が、人差し指の上に親指がかぶさるペンの持ち方です。
親指が上から覆いかぶさると、指先の関節の可動域が物理的にロックされてしまいます。するとペン先を細かく動かせなくなるため、手首や腕全体を無理に振って書く羽目になり、線がガタついたりトメ・ハネが潰れたりします。
基本となる理想形は、親指・人差し指・中指の3本でペンを保持する「3点支持」です。親指と人差し指でペン軸を軽く挟み、下から中指の爪の生え際あたりで優しく支えます。人差し指がペン軸に沿って自然に伸び、指先に余計な隙間や力みがない状態を作ることが、美しい運筆の絶対条件です。