英語圏で犬を呼ぶ際、使われるのは「dog」だけではない。子犬を指す「puppy」はもちろん、ネットスラングから定着した親しみを込めた「doggo」や「pooch」、家族の一員であることを強調する「furbaby」など、相手との距離感や愛情の深さに応じて言葉が使い分けられている。「man’s best friend(人類の最良の友)」という古典的な表現も、ニュースやコラムでは今なお頻出するフレーズだ。
しかし、ここで日本人がハマりがちな重大な落とし穴がある。英語圏において、家族同然の犬を代名詞「it(それ)」で呼ぶのは非常に冷淡で失礼な印象を与えてしまう点だ。ネイティブは愛犬を必ず「he」や「she」、名前で呼ぶ。性別が不明な場合でも、まずは飼い主へ「Is your dog a boy or a girl?」と尋ねるのが自然なマナーだ。また、メス犬を意味する専門用語「bitch」は、不用意に日常会話で使うとスラングとしての強い侮辱語に聞こえてしまうため、取り扱いに細心の注意を払う必要がある。