海外で「Screaming Marmot」としてバズを起こした映像の多くは、実は音声が別の人物の声に差し替えられたパロディであるケースも少なくない。元ネタとなったオリジナルの映像においても、個体が喉を限界まで開いて音を出す姿が滑稽に見えるため、ユーモアとして拡散しやすい土壌があった。
しかし、実際の生態系において、彼らが声を上げる瞬間は命がけの重大事態である。警戒声を上げる個体は、自らの居場所を天敵に露出させるリスクを冒しているからだ。自分を犠牲にするリスクを負ってでも巣穴の仲間に危険を知らせる利他行動。このドラマチックな現実と、ネット上で消費される「おもしろ動画」としてのギャップは、野生動物の報道における大きな課題を浮き彫りにしている。