数字は嘘をつかない。大手シンクタンクの試算によれば、関連する二次創作市場や限定グッズの個人売買、コラボレーション企画を含めた経済波及効果は、2026年半ばの時点で既に200億円規模に達しているという。
特に顕著なのがファッション業界での反応だ。原宿や下北沢のアパレルショップでは、あろ は ー まんの抽象グラフィックをあしらったインディーズブランドのパーカーやアクセサリーが即完売。海外の高級ハイブランドすらも、このムーブメントを無視できなくなりつつある。
「これまでの流行は企業が仕掛けるものが大半だった。だが、今回は違う。完全にボトムアップで生まれたストリートの熱狂だ」。原宿でセレクトショップを営むオーナーはそう指摘する。大手レコード会社や映画配給会社も権利の取得に動いているとされるが、創出者側の正体が掴めないため、交渉すらままならない状態が続いているという。