SUPER BEAVERの全楽曲において中心的な役割を担うのが、ギターでありメインコンポーザーの柳沢亮太だ。彼の書く緻密で叙情的な言葉に、渋谷龍太という圧倒的な存在感を持つボーカリストが命を吹き込む。この二人の化学反応こそが、バンドの強固な核となっている。
『人として』で語られるのは、「嘘をつかないこと」「ズルをしないこと」という、一見すると子供でも知っているような当たり前の道徳だ。しかし、大人の世界においてそれを愚直に守り通すことがどれほど困難か。柳沢亮太の哲学は、理想論を語るのではなく、挫折や後悔を知る大人に向けたリアリズムに基づいている。渋谷龍太の説得力に満ちた歌声によって発せられることで、その言葉は聞く者の心に深い刺傷と救いを与える。