暴言や暴力に晒され続ける家族は、知らず知らずのうちに重度のうつ状態やバーンアウトに追い込まれます。介護ストレスと家族のメンタルケアを維持するためには、感情論を排した現実的な防衛策を講じる必要があります。
第一に、「病気が言わせている」と割り切る心理的境界線の確立です。親や配偶者からの罵倒は胸に深く突き刺さりますが、それは本人の本来の人格ではなく、脳の病変が引き起こしている神経反応に過ぎません。
第二に、ケアの完全分担とプロへの委託です。家族だけで抱え込まず、外部サービスを限度額いっぱいまで使い倒す覚悟を持ちます。
第三に、同じ境遇の家族が集う家族会やオンラインコミュニティへの参加です。孤独感を解消し、具体的な対応ノウハウを共有し合える場を持つことは、精神的な命綱となります。