十人十色と言われる認知症の症状だが、その進み方も人によって全く異なる。ある人は緩やかに、ある人は感染症や骨折をきっかけに急激に悪化する。この予測困難な軌道を予測するために、2026年の医療現場ではAI(人工知能)によるシミュレーションモデルが導入され始めている。
患者の年齢、遺伝子情報、日々の歩行速度、睡眠の質、さらにはスマートフォンの使用履歴から得られるタイピング速度の変化までをAIが解析する。これにより、「このままの生活を続けた場合、2年後にどのような状態になるか」を高い精度で予測し、個別化された予防プログラムを組むことができるようになった。