議場全体が熱狂に包まれているように見える解散劇ですが、全員が両手を挙げているわけではありません。近年では「あえて万歳をしない」姿勢を明確にする議員が確実に増えています。
万歳を拒否する議員たちの主な理由は極めて合理的です。
- 「失職してクビになる瞬間に万歳するのは滑稽であり論理的におかしい」
- 「多額の税金(約600億〜700億円)が投入される総選挙を前にお祭り騒ぎをするのは国民感覚とズレている」
- 「明治時代の帝国議会の遺物を無批判に続ける国会の前例踏襲主義への抗議」
共産党などの一部野党は一貫して万歳をしない方針をとっているほか、与野党を問わず無所属議員や若手議員の中にも、議長が詔書を読み上げる間、微動だにせず着席したまま腕組みをしたり、深く一礼するだけにとどめる姿が散見されます。かつて小泉純一郎元首相の郵政解散時などに造反した議員たちも、沈痛な面持ちで万歳を拒絶しました。