大津事件とは?ロシア皇太子襲撃の謎と司法権の独立を守り抜いた男たち

大津事件とは?ロシア皇太子襲撃の謎と司法権の独立を守り抜いた男たち

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犯人である津田三蔵は、なぜ自国の命運を危うくするような凶行に及んだのでしょうか。取り調べや当時の記録から、津田が抱いていた強い対ロシア警戒感と偏狭なナショナリズムが浮かび上がっています。

西南戦争に従軍した経験を持つ元軍人の津田は、ロシアがシベリア鉄道を建設して東アジアへの軍事進出を本格化させていることに激しい危機感を抱いていました。津田の脳内では「皇太子の訪日は日本侵略のための軍事偵察である」という根拠のない疑念が膨らんでおり、さらに「西南戦争で死んだ西郷隆盛がロシアに亡命しており、皇太子と共に帰国して反乱を起こす」という根拠のない流言飛語を信じ込んでいたとされます。

国家を守るための愛国心と妄想が暴走した結果、津田は「皇太子を暗殺することこそが日本を守る道だ」という歪んだ正義感に駆られ、凶行に踏み切ったのです。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。