「横山緑」の配信を語る上で欠かせないのが、「暗黒界」と呼ばれる独特のリスナーコミュニティの存在だ。彼の配信に集まる視聴者は、単なるファンにとどまらない。時に配信者を徹底的に叩き、落ち度に容赦ないツッコミを入れ、裏切りや捏造を暴こうとするアンチと同義の存在でもある。
この「アンチとリスナーの境界線が消失した空間」こそが、暗黒放送の真骨頂と言える。視聴者は演者を崇拝するのではなく、演者を追い詰め、そのリアクションを楽しむという共犯関係を構築している。この相互作用が生み出す異常な熱量は、洗練された大手VTuberやタレントの配信では決して味わえない、昭和の街頭見世物小屋のような泥臭さを醸し出している。