公平性とセットで語られることが多い用語に「公正性(Justice)」があります。この2つも日常的には混用されがちですが、適用される次元に明確な違いが存在します。
公正性と公平性の違いを整理すると、公正性は「社会規範、法律、普遍的な正義に照らして正当であること」を指し、ルールそのものの客観性や倫理性を問う概念です。先ほどの野球観戦の例で言えば、「そもそも視界を遮っている木製フェンスを取り壊し、誰でも最初から障害物なしで見られる金網に変えること」が公正(Systemic Justice)に該当します。
また、日本語表現としての正確な理解を深めるために、公平性の類語と対義語を整理しておきましょう。
- 公平性の主な類語:
- 公正(こうせい):偏りがなく正義にかなっていること。
- 不偏不党(ふへんふとう):いずれの党派や主義にも偏らず、中立を守ること。
- 正当(せいとう):道理や法規にかなっており、非難されるいわれがないこと。
- 客観的(きゃっかんてき):個人の主観や感情を排し、事実に基づいていること。
- 公平性の主な対義語:
- 不公平(ふこうへい):偏りがあり、正当に扱われていないこと。
- 偏頗(へんぱ):不公平に偏っていること。特定の側だけに肩入れすること。
- 依怙贔屓(えこひいき):自分の気に入った者だけに特別に目をかけること。
- 恣意的(しいてき):その場の気分や勝手な思いつきで判断すること。