東京都港区、千代田区、渋谷区、品川区の超一等地に位置する高級住宅街の多くは、かつての武家屋敷や華族邸宅の跡地である。すべてを手放したわけではなく、敷地の一部に定期借地権を設定したり、自社ビルや高級賃貸マンションとして再開発した一族は、毎月のように莫大な賃料収入を得ている。
近年の世界的なインフレと東京中心部の不動産価値の急上昇は、こうした資産の評価額をさらに押し上げた。自ら汗を流して激しいビジネスに身を投じずとも、代々引き継いできた土地が自動的に巨額のキャッシュフローを生み出す強固な構造が完成している。