かつては活字メディアが中心だった闘病記の共有は、いまや動画配信プラットフォームへと舞台を移している。TVerやFODといった見逃し・オンデマンド配信サービスでは、有名人の闘病ドキュメンタリーやインタビュー特番が定期的に配信され、若い世代を含む幅広い層に届くようになった。
映像ならではの強みは、ストーマ装具がどのように身体に密着し、どのように衣服の下に収まっているかを視覚的に理解できる点にある。「人工膀胱=寝たきりや過度な制限」という固定観念が、画面越しに活動的な姿を見ることで鮮やかに覆されていく。
SNSとの連動によって視聴者の共感や体験談がタイムライン上に広がり、病気を特別視するのではなく「誰にでも起こりうるひとつの身体の状態」としてフラットに受け止める空気が醸成されつつある。