実際のロケ現場で手ブレ動画を量産してしまう最大の原因は、カメラの「持ち方」以前に露出設定のミスにある。iOSの標準カメラは、暗い場所に行くと自動的にシャッタースピードを1/30秒以下に落とそうとする。これがブレを強調する最大の元凶だ。
プロの現場では、フレームレートを4K/24fpsまたは4K/60fpsに固定した上で、画面を長押ししてAE/AFロックを作動させ、露出スライダーをわずかにマイナス側へ倒す。シャッタースピードを速く維持することで、一コマごとの被写体ブレをシャープに抑え込み、手ブレ補正機構がトラッキングしやすい映像信号を生成する。このひと手間を惜しまないだけで、歩行時のステップに伴う上下動は劇的に緩和される。