本作の監督を務めたバイロン・ハワードとリッチ・ムーアは、動物たちのリアルな質感と人間らしい感情表現の融合に極限までこだわった。2Dの手描きコンセプトアートをいかにして最先端の3D CGアニメーションへ昇華させるか。その架け橋となったのが、緻密に描かれた色彩設計図(カラーキー)と光の概念図だ。
毛並みの一本一本に当たる光の屈折や、動物ごとの骨格の違いに基づく歩行モーションのスケッチは、作品に生々しい命を吹き込んだ。膨大なリサーチと何千点ものイラスト試行を経て完成した映像技術は、デジタル技術の限界を押し広げ、アニメーション映画産業全体に絶大なインパクトを与えることとなった。