Q1:上後腸骨棘(PSIS)を押すと痛いのはなぜですか?
A1:PSISには仙骨と腸骨を強固につなぐ「後仙腸靭帯」や「大殿筋」の腱が付着しています。骨盤の歪みや長時間の座位姿勢によってこの部分に過度な牽引ストレスがかかり続けると、腱付着部炎(付着部症)や仙腸関節の炎症が生じて明確な圧痛が現れます。
Q2:自分でPSISを見つけるのが難しいのですが、コツはありますか?
A2:骨盤の横(ウエストの骨)から親指で骨の縁をたどり、背骨側に向かって斜め下へ撫で下ろすのが最も確実です。また、腰の下部に左右対称の「くぼみ(ヴィーナスのえくぼ)」がある方は、そのくぼみの中央やや下を軽く押し込むと骨の突起に触れることができます。
Q3:仙腸関節炎と腰椎椎間板ヘルニアの違いはどうやって見分けますか?
A3:仙腸関節炎はPSISの直上またはお尻の奥深くに局所的な痛みが集中し、鼠径部(足の付け根)に痛みが放散することが特徴です。一方、椎間板ヘルニアは太もも裏からふくらはぎ、足先にかけて鋭い放散痛やしびれ、筋力低下を伴うケースが多い傾向にあります。正確な鑑別にはMRIや徒手検査が必要です。