業務スーパーの店内に入ると、一般的なスーパーマーケットとは明らかに異なる陳列と価格設定に目を奪われます。大容量の冷凍食品や海外直輸入の珍しいパッケージが並び、NB(ナショナルブランド)商品ですら驚くほどのプライスで販売されています。消費者が最も気になる「なぜこんなに安くできるのか?」という疑問の答えは、運営元である株式会社神戸物産が敷く独自のビジネスモデルにあります。
第一の強みは、国内に保有するグループ自社工場での製造体制です。原材料の調達から加工、物流、販売までを一気通貫で手がける「製販一体」の6次産業化を確立しており、中間マージンを極限までカットしています。さらに、世界約40カ国以上からコンテナ単位で自社直輸入することにより、他チェーンでは真似できないスケールメリットと独自性を両立させています。
第二に、徹底したローコストオペレーションが挙げられます。段ボール箱のまま陳列する「箱陳列」の導入、チラシや販促費用の抑制、過度な接客を省いた効率的な売場設計など、無駄な運営コストを削ぎ落とす工夫が店舗全体に行き渡っています。こうした企業努力が、単なる安売りではなく「高品質・低価格(エブリデイ・ロープライス)」を年中維持できる強固な土台となっているのです。