ネット上の掲示板やSNSで散見される「くせ毛にパーマをかけたら大仏のようになった」「チリチリに傷んで収集がつかなくなった」という失敗談。これらの噂の真相を毛髪科学の視点から紐解くと、原因は髪質そのものではなく「毛髪診断のズレ」と「薬剤・カールのミスマッチ」にあります。
くせ毛は直毛に比べて毛断面が楕円形になっており、髪の内部で水分を吸いやすいタンパク質と吸いにくいタンパク質が不均等に分布しています。この状態で強いアルカリ性の薬剤を使ったり、細いロッドで過度なテンションをかけて巻いたりすると、キューティクルが過剰に剥離して水分が完全に抜け落ち、結果として「チリチリとした質感」を引き起こします。これがメンズパーマチリチリ防止対策を怠った現場で起きる失敗のメカニズムです。
一方で、くせ毛メンズパーマ失敗しない理由は極めて論理的です。くせ毛特有の「あちこちに散らばる不揃いなうねり」に対して、あらかじめ計算された一定方向のカールをパーマで意図的に記憶させると、毛束同士が綺麗に重なり合い、驚くほどまとまりが生まれます。つまり、パーマはくせを強めるのではなく、「散らかったくせのベクトルを整列させるツール」として機能するのです。