カジノゲームにおいて、ジャックポットはどのような仕組みで数十億円もの賞金を生み出しているのでしょうか。その心臓部にあるのが「プログレッシブ・ジャックポット(Progressive Jackpot)」と呼ばれる積立システムです。
通常の固定配当(スタンドアローン型)スロットは、掛け金に対して「1,000倍」といった固定倍率が払い出されます。対してプログレッシブスロットは、世界中または店舗内のプレイヤーが投入した金額の数パーセント(約1〜5%程度)を自動的に共通プールへ貯留し続けます。誰かが当選条件を満たすまで賞金上限なく積み上がり、当選が出た瞬間に全額が払い出され、再び初期保証額(シードマネー)からカウントが再開される構造です。
プログレッシブ方式は、そのネットワーク規模によって主に3つに分類されます。
- スタンドアローン(Stand-alone):単一のマシン内だけで積立を行うタイプ。当選金額は数十万〜数百万円規模と控えめですが、外部要因に左右されず比較的当たりやすい設定です。
- インハウス・プログレッシブ(In-House / Proprietary):同一カジノ施設内の複数台(数十〜数百台)をネットワーク接続して積立てるタイプ。中規模な大当たり(数百万円〜数千万円)が期待できます。
- ワイドエリア・プログレッシブ(Wide Area Network):複数のカジノ施設や国境を越えたオンラインサーバー間をメガネットワークで接続するタイプ。ラスベガスの「メガバックス(Megabucks)」や、オンラインスロットの「メガ・ムーラ(Mega Moolah)」が代表例で、億単位の巨額賞金が発生します。
また、スロット以外にもポーカーにおけるジャックポットとして知られる「バッドビート・ジャックポット(Bad Beat Jackpot)」が存在します。これは「フォー・オブ・ア・カインド(フォーカード)以上の極めて強い役を持ったプレイヤーが、さらに強い役に敗北した」という天文学的な不運が起きた際、敗者に最大割合(50%程度)、勝者に25%程度、同席していた他プレイヤーに残りが分配されるという救済型の賞金プールシステムです。