昼飲みの聖地を語る上で、東京の北の玄関口に位置する赤羽一番街商店街を外すわけにはいかない。早朝から赤い提灯が揺れ、夜勤明けの労働者や遠方から足を運ぶ酒好きを包み込んできた歴史がある。足を踏み入れれば、香ばしい炭火焼きの煙と秘伝の出汁の匂いが漂い、否応なしに酒欲が刺激される。
老舗の立ち飲み処から現代的なおしゃれバルまでがぎゅっと凝縮された商店街は、まさに日本酒場文化のライブステージだ。何十年と通い続けるベテラン常連客の横で、SNSの投稿を手に訪れた若者が同じカウンターで笑い合う。雑多でありながら温かい包容力こそが、この街が人を惹きつけ続ける最大の魅力だ。