ヒット作の「方程式」が変わった。かつてのアニメ産業では、男性向け作品には「可憐なヒロイン」、女性向け作品には「容姿端麗なヒーロー」という配置が定石とされていた。しかし、その境界は今や完全に崩壊している。
大手のゲーム開発スタジオを率いるあるアートディレクターはこう明かす。「初期デザインの段階で、あえて性別を固定しないケースが増えました。属性をひとつ削ぎ落とすことで、プレイヤーが自分自身の感情や理想を自由に投影できる余白が生まれるからです」。意図的な余白の創出。これこそが、国籍や性別を超えたグローバルなヒットを生む鍵になっている。