「韓国の街中では日本人が嫌がらせを受けるのではないか」「韓国人は皆、日本が嫌いなのではないか」というネット上の噂は、今なお日本のSNSで散見されます。しかし、この言説は現地の実態から大きく乖離しています。この誤解を生み出す元凶となっているのが、韓国 メディア 報道の真相です。
韓国の地上波放送局や主要紙は、広告収入の激減とデジタル化の波に晒され、深刻なアクセス数至上主義(クリックベイト)に陥っています。その結果、日本の極右団体の過激なデモや政治家の失言、福島第一原発の処理水問題などをセンセーショナルに切り取り、「日本の横暴に怒る国民」という構図を意図的に作り出してPVを稼いできました。日本メディアが韓国の一部の反日集会を「韓国全体の総意」のように大々的に報じるのと同様、韓国メディアもまた日本の極端な言動を誇大に報じることで対立を煽ってきた側面は否めません。
韓国の言論界に詳しい論客が指摘するように、韓国社会には長年「反日を唱えながら日本を見習え」という奇妙な二重のまなざしが内在してきました。製品開発、都市計画、文化産業、社会保障制度に至るまで、韓国は常に日本を徹底的に研究し、追いつき追い越すことを成長の原動力にしてきた歴史があります。「日本を批判することは道徳的義務だが、日本の優れた点は貪欲に吸収する」というこの屈折した心理が、メディアの扇情的な言説と市民の冷静な実利主義との間に深い溝を作っています。
ソウル市内で飲食店を営む30代の韓国人男性は、取材に対し次のように吐露しています。
「テレビをつければ政治家やアナウンサーが歴史問題で怒っていますが、私たちの日常生活とは完全に切り離された別世界の出来事です。私の店に来る日本の旅行客は礼儀正しく、スタッフ全員が歓迎しています。メディアの怒りを国民感情だと思われたら本当に困ります」