バラエティ番組やステージ上で、満面の笑みとともに放たれる「テイッ!」。このフレーズの元ネタや由来について、ネット上では長年「格闘技の打撃音」「アニメキャラクターの鳴き声」「どこかの地方の方言」といった様々な憶測が飛び交ってきました。しかし、手越祐也本人が過去のテレビ番組やインタビュー、自身のオフィシャルメディアで語った真実は、極めてシンプルかつ直感的なものでした。
結論から言えば、「テイッ!」という言葉そのものに明確な辞書的意味は一切存在しません。誕生のきっかけは、彼がバラエティ番組の過酷なロケ現場で、共演者やスタッフの視線が集まる決定的な瞬間に、テンションを高めて場を一気に盛り上げるために口をついて出た「気合いの咆哮」でした。照れ隠しと自己鼓舞が融合した結果、彼独自の言語感覚によって生み出された奇跡のフレーズだったのです。
手越祐也がこの台詞を使い始めたのは2010年前後の『世界の果てまでイッテQ!』ロケとされています。当初は単なるリアクションの一コマに過ぎませんでしたが、MCの内村光良をはじめとするスタジオ陣が絶妙にツッコミを入れたことで、唯一無二のキャラクター付けへと発展していきました。
また、台詞とワンセットになっている独特のポーズにも計算と本能が同居しています。胸を張り、両腕を左右斜め上へしなやかに突き出しながら、首をわずかにかしげてカメラ目線をキープするあの立ち姿は、アイドルとしての華やかさと、お笑い芸人顔負けの度胸が融合した彼にしか成立させられない造形美です。自分を大きく見せつつ、周囲の緊張を一瞬で無力化する効果を計算し尽くした身体表現といえます。