菅田将暉の華々しいキャリアの原点は、10代半ばの大阪時代に遡ります。彼が芸能界へ足を踏み入れたきっかけは、2008年に行われた「第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でした。
ファイナリストに選出された当時の年齢はわずか15歳(高校1年生)。アメフト部に所属し、ごく普通の高校生活を送っていた少年は、その類まれな透明感と芯の強さを見出され、大手事務所トップコートとの契約を勝ち取ります。
そして翌年、彼の運命を決定づける作品が訪れます。2009年9月に放送を開始した平成仮面ライダーシリーズ第11作『仮面ライダーW(ダブル)』です。
桐山漣とともにW主演のフィリップ役に抜擢された際、菅田将暉の年齢は16歳でした。これは当時の『仮面ライダー』テレビシリーズの主演俳優として歴代最年少記録です。右も左も分からないまま単身上京し、現場で厳しく鍛え上げられたこの1年間が、現在の「役者・菅田将暉」の血肉となっています。
当時の映像や写真を振り返ると、あどけない少年の面影のなかに、どこか浮世離れしたミステリアスな気品が同居しており、インターネット上でも「16歳当時の美少年ぶりが神がかっている」と定期的に話題にのぼるほどです。16歳の若さで背負った主演の重責が、彼のプロ意識を極めて早い段階で覚醒させたことは疑いようがありません。