二人の原点は、間違いなくあの熱気に満ちた撮影所にある。映画が最大の娯楽であり、街の映画館が熱気で溢れかえっていた時代、日活はその中心地だった。石原裕次郎をはじめとするスーパースターたちが銀幕を闊歩し、数々の名作が量産されていた。
その中で、芦川いづみは独自のポジションを築き上げる。『陽のあたる坂道』で見せた清楚で芯の強い可憐さ、そして蔵原惟繕監督の傑作『硝子のジョニー 難船模様』で見せた鬼気迫る名演。彼女はただのアイドル女優ではなく、圧倒的な表現力を持つ映画人だった。一方の藤竜也もまた、熱気渦巻く日活アクションの現場で身体を張り、野性味あふれる存在感で頭角を現していく。昭和青春映画の黄金時代。二人は同じ空気を吸い、映画の魔法に包まれながら、かけがえのない絆を育んでいった。