双方が持つ攻撃器官のスペックを比較すると、一撃あたりの破壊力でも大きな開きが確認できます。
まず咬合力(噛む力)の比較です。ライオンの咬合力は約650〜1000PSI(重量ポンド毎平方インチ)と推定されています。一方、大型ヒグマやグリズリーの咬合力は約1160〜1250PSIに達し、硬い骨やボウリングの球すら噛み砕くパワーを持っています。
次に前足の攻撃力です。ライオンの前足は獲物をホールドし引き倒すための鉤爪(格納式)を備えていますが、骨を粉砕するような打撃には向いていません。対するクマの前足は、長さ10センチメートルを超える湾曲した太い爪と巨大な骨組みで構成されています。熊の一撃必殺パンチ力は1トンを超える衝撃力とも試算され、大型のヘラジカやバイソンの脊椎や頭蓋骨を一撃で粉砕するほどの威力を持っています。
ライオンが急所である喉元へ噛みつこうと懐へ飛び込んだ瞬間、クマのフルスイングを受ければ、それだけで致命的な骨折や脳震盪に追い込まれるリスクを抱えています。