単なる砂ぼこりと高を括るわけにはいかない。今回の黄砂には、大陸の大気汚染地域を通過する過程で吸着した有害物質や、微小粒子状物質であるPM2.5が大量に含まれている。粒子の大きさが異なるこれら二つの物質が同時に飛来することで、呼吸器系や皮膚、目への物理的・化学的刺激が跳ね上がるのだ。
環境省が発出する大気汚染物質広域微小粒子情報に注視しつつ、個人の防衛策を徹底したい。一般的な不織布マスクでは隙間から微細粒子が侵入するため、高密度なN95規格や高機能フィルター付きマスクの着用が望ましい。帰宅時には玄関前で衣類を払い、目や鼻の洗浄を習慣化すること。東京都にお住まいの喘息患者や高齢者、小さなお子様がいる家庭では、不要不急の外出を控える判断も重要だ。