小林顕作氏のバックボーンを語る上で欠かせないのが、濃密な演劇活動の歴史だ。1996年には自身が主宰する劇団「宇宙レコード」を旗揚げし、全作品の脚本・演出・主演を担当。徹底して笑いとシュールを追求するナンセンスコメディの旗手として、演劇ファンの間でカルト的な人気を博した。
さらに、世界的ダンスカンパニー「コンドルズ」の初期メンバーとしても名を連ねる。学ラン姿で踊り、コントを繰り広げるエネルギッシュなステージにおいて、小林氏はコント部門の脚本を手掛けるなど中核として活躍した。鍛え抜かれた身体性、瞬時のアドリブ力、そして観客の視線を惹きつけて離さないリズム感。オフロスキーの軽妙なステップや畳み掛けるような語り口は、前衛的な舞台の現場で磨き抜かれたものだ。