現場の監督や指導者たちが抱える葛藤も浅くはない。大差をつけられ、コールド負けが目前に迫るベンチでは、控えの3年生を思い出出場させるべきか、それとも最後まで主力で反撃の可能性に賭けるべきかという重い決断が迫られる。
「最後の夏、一度も打席に立たせてあげられなかった球児がいる」「9回まで戦っていれば、何かを起こせたかもしれない」。指導者たちの口から漏れる言葉には、ルールへの理解を示しつつも、教え子たちの努力を最後まで受け止めきれなかった悔しさが滲む。コールド負けは、単なる勝敗以上の感情的ドラマをグラウンドに残していく。